ここでは主に簿記3級との違いという視点で簿記2級の試験範囲についてご説明しています。
簿記3級受かったから次は簿記2級を受験しよう!と思っている方は読んで下さいね~
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当ブログでは、簿記の知識0だった主婦が簿記2級を受験し合格した体験を元に簿記2級に関する情報を発信していきます!
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商業簿記と工業簿記
日商簿記2級は、「商業簿記」3問と「工業簿記」2問で構成されています!
この商業簿記と工業簿記はいったん別の科目だと思ってもらったほうがわかりやすい!です。
でも工業簿記も複式簿記なんだけどね!
商業簿記は小さな会社の経理ってかんじ。
工業簿記は工場です。商品を作るところの過程から計算をしていくイメージです!
商業簿記とは
複式簿記で会計処理を行い、財務諸表を作成するための知識。
3級でも商業簿記の基礎をやっていきましたが2級はどう変わるのでしょうか?
3級と2級で違うところ
① 3級にはなかった本支店会計、連結会計が出る
② 3級でやった範囲の更に細かい論点が出題される
新しい範囲と、更に細かい論点が出てくるのですね。具体的にみていきます!
新しい出題範囲、本支店会計と連結会計が出題
本支店会計とは?
本支店会計とは、本店と別に支店が複数ある場合の会計処理です!
普段は本店と支店、それぞれで損益計算をしていますが、決算の時は合算して全体の損益を出す必要があります。
そこの処理をどのようにしていくか?というのがこの本支店会計なのですね!
なんとなくアパレルブランド店とか・・・そういうイメージしてました(笑)
連結会計とは?
本支店会計と少し似た考え方になりますが、今度はそれが会社単位になります。
親会社と子会社など、従属関係にある複数の企業を1つの組織として財務状況を報告するための会計手続きです。
この会計処理で出来上がったものを連結財務諸表といいます!
大きな会社は子会社とかいっぱいあるイメージです!くっつけないといけないんだね~
3級範囲の更に細かい論点が出題
簿記3級で勉強してきた「基本原理」「諸取引の処理」「決算」「株式会社会計」の中でも更に細かいところまで出題されます。
2級の出題論点
・純資産と資本の関係
・銀行勘定調整表
・有価証券
・無形固定資産
・財務諸表の区分表示
・株主資本等変動計算書
・資本剰余金
・分配可能額の算定 などです。
新しい論点(本支店会計、連結会計)に加え、3級で既に学習した内容も更に突っ込まれていきますので全体的に勉強量としては増えていきます。
一つ一つを試験対策していく必要がありますね。
工業簿記とは
3級にはなかった出題範囲として工業簿記があります!
こちらは工場で製品を作っている製造業で使う簿記です。
大きな違いとしては商業簿記にはなかった勘定科目が登場したり、会計期間が一年ではなく一ヶ月というような違いがあります。
また、工業簿記では原価計算の学習が必要となってきます。
原価計算が登場
製品を自社で製造していることから、商品の金額は自分の会社で計算しなくてはいけない!
商業簿記だと、商品を仕入れてきて売るというイメージですので、損益計算書の「売上原価」や、貸借対照表の「商品」は仕入れてきた金額を記入すればいいのですが自社の工場で製品を作っている場合はそもそもこの金額から計算をしないと財務諸表が作れません。
工業簿記では製造した製品についての計算も学ばなくてはいけない、というわけなのです。
まとめ
3級は既に取得していて2級を取得したいという方は、3級で勉強した試験範囲全体を更に細かく勉強し直す+新しい試験範囲(本支店会計・連結会計 / 工業簿記)を勉強しなくてはいけないということになりますね。
これだけ見ても3級より勉強する量が増えてくるとわかると思います。
しかし基礎となる簿記の考え方は3級ですでに学習しているわけですから、そこに知識を積み重ねていけばいいだけです!
量は増えるかも知れませんが、既に学習した部分については中身が全く変わってしまうというわけではありません。
簿記2級の出題方法としても、商業簿記60%、工業簿記40%で出題されていますので、今まで勉強してきた商業簿記に重点を置いて勉強していくことになります。
なんとなくイメージが湧きましたでしょうか?
次の記事では簿記2級が他の資格試験と比べてどのくらいの難易度なのかをお話していきます!
▷ 簿記2級の難易度
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