勉強法

【簿記2級取得!】合格までのロードマップを解説

時間があまりとれないけど簿記2級チャレンジしたい!

簿記2級は人気の資格で、チャレンジしたいと思っている方は沢山いらっしゃるかと思います。

でも忙しく働いていたり、子育てが忙しかったり、勉強する時間をとるのが難しいと悩まれている方もいるかもしれません。

フルタイムで仕事をしつつ子供(当時3歳)を育てながら、簿記2級を勉強し合格した管理人が行った勉強方法についてお話していこうと思います。

ぜひ参考にしてくださいね。

本記事の信頼性
簿記2級を実際に受験し、合格した管理人が執筆しております。
体験談がこれから受験する皆様のお役に立てれば幸いです!

簿記2級の合格証書画像
簿記2級の合格証書

>>> 詳しいプロフィールはこちら

簿記2級合格までのステップ

まず、簿記2級を受験するまでにクリアしないといけない5つのステップをご紹介します!

5つのステップ

ステップ1 簿記3級の勉強

ステップ2 簿記2級の試験範囲を確認

ステップ3 学習計画の作成

ステップ4 新範囲 工業簿記を学習

ステップ5 簿記3級のおさらいと新範囲(商業簿記)の学習

いっぱいやることあって大変!と思うかもしれないけど、順番にやっていけばできますよ♪

ステップ1 簿記3級の勉強

まず簿記の資格を何も取っていないという方は、簿記3級の勉強から始めていきましょう!

簿記3級の合格率は50%前後。テキストを読み過去問を解いていく王道の勉強法で2ヶ月程度で合格できます!

>>簿記3級についてはこちらの記事をご覧ください

簿記3級は経理、会計の入り口として簿記の基礎的な知識を問われます。

簿記3級の主な内容

・決算書類の作成

・損益計算書の作成

・各種取引の処理 などです。

簿記3級は小規模な株式会社が取引をする際に必要な会計処理を想定しています!

こちらを受験することで、基礎的な簿記の知識は身につけることができるといえます。

簿記3級受験体験談

私は「仕訳って何?」「借方、貸方って何?」というレベルから簿記3級を勉強しはじめましたが、2ヶ月で合格できました。
ちなみに数字は得意じゃないですし、計算も苦手です・・・
それでもテキストを読んでまず「簿記の概念を理解」し、「過去問題集を解く」ことで計算に慣れていけば大丈夫でした!

まずは簿記3級にチャレンジし、その次は是非2級を目指しましょう!

ステップ2 簿記2級の試験範囲の把握

簿記3級と簿記2級の違い でもご紹介しましたが、簿記3級には出ていなかった試験範囲も簿記2級で出題されます。

商業簿記と工業簿記の2つの科目があるというのが大きなポイントです。

特に工業簿記は2級で初めて出てくる科目ですので、一から勉強していく必要があります!

詳しい試験範囲についてはこちらの記事で詳しくまとめてみました。

まず試験範囲を把握することがすごく大切なステップです!

以下のポイントを頭に入れながら範囲を把握しましょう。

ポイント

・既に勉強したところを更に深めていく箇所と、全く新しい範囲がある!

・配点が大きくなるポイント(点を取りやすく合格に結びつきやすい範囲)がある

・難しいところをわざわざ極めずに、簡単なところを間違えない!

だらだらと何回も受け続けるような試験ではないですから、スパッと合格するためには事前準備がとても重要なのです。

ステップ3 学習計画の作成

範囲を確認した後は、具体的に進める学習計画をたてていきます。

簿記3級と簿記2級のレベル差ってどれくらい? でも書いたのですが、簿記3級と簿記2級は試験範囲がかぶっているところは多くありますが深さが全然違います!

しかし簿記の概念と計算方法をせっかく3級で身につけたなら、それをなるべく活かして勉強していきたいものです。

3級でやってきた事は商業簿記ですので、身につけた知識を忘れないうちに活かすためには商業簿記を更に深めていくのが良さそうですよね。

管理人は148回日商簿記検定3級に合格後、すぐに149回の2級を受けるため勉強し始めました。

つまり、3級合格後すぐに3ヶ月後の2級試験の合格を狙いに行ったのですね。(結果は不合格:簿記2級を受けて感じた3級との差

その後の試験でしっかりと対策をとったことで合格に結びつきました。

商業簿記と工業簿記、どっちから先に勉強するべき?

管理人の体験談から答えをズバリ書きます。

3級を受けてすぐに2級を受け始めるという方 >>> 商業簿記から

あいだが開いている、もしくは2級からチャレンジされる方 >>> 工業簿記から

がいいと思っています。

理由は 「工業簿記は満点を狙っていける」からです。

簿記2級は商業簿記3問、工業簿記2問という構成になっていますが、商業簿記のほうが範囲が広くて学習に時間がかかります。

簿記2級を最短で合格するために大切なことは・・・

『簡単なところをいかに間違えないか』

というのがものすごく大切になるのです。

そのため、工業簿記は絶対に満点取るぞ!というくらいには勉強する必要があります。

なので工業簿記を勉強する時間はしっかりと取ってください!!

商業簿記を一生懸命勉強してたら時間切れで工業簿記がおろそかになった、、という学習方法では合格は遠いのです。

しかし、

3級からの流れで2級を勉強しはじめる方は、せっかく覚えた商業簿記の知識を覚えているうちにレベルアップした方がいい!

というわけで図を作ってみました。

簿記2級を勉強するのにオススメな順番の画像

3級からの流れで受ける方は、忘れないうちに商業簿記を勉強しつつも工業簿記の勉強は新論点よりも前にしたほうがいいです。

今回2級からチャレンジする方は、先に工業簿記をガッチリとやってしまいましょう!!

工業簿記はめちゃめちゃ大切です!優先してしっかり勉強した方がいいです!

ステップ4 新範囲 工業簿記を学習

簿記2級から新しく範囲として加わる工業簿記。

こちらがとても大切ということをお伝えしてきました。

管理人自身も工業簿記は満点を取る!という意気込みで望みました。

詳しい工業簿記の勉強方法についてはこちらの記事でお話をしていきますが、概要だけお伝えしていこうと思います。

『工業簿記で大切なのは、いかにイメージできるか』

そもそもこれってどんな場面で使うの?ということがイメージできないと、なんとなく頭に残らない・・・

管理人はそんなタイプですし、同じような方は多くいると思います。

簿記3級での商業簿記は『小規模な株式会社で行われる取引と処理』ということでしたから、大体の方にイメージしやすかったかもしれません。

しかし、今回の工業簿記は、『自社工場で製品を製造している場合の会計処理』となりますので、製造業以外の方はイメージがわきづらいですよね?

ちなみに管理人の夫は仕事が製造業なので、簿記はわからないけどイメージできる!と言ってました(笑)

イメージできないと何が大変かというと、商業簿記ではなかった勘定科目が登場した際に、いったいなんのことを言っているかがわからないのです。

例えば

工業簿記特有の勘定科目に『仕掛品』というものがあります。

製造業に馴染みがないと、ぱっと字を見ただけではイメージが付きづらいですね。

仕掛品、とは、製造途中の商品のことを表す勘定科目です。

一つの商品を製造するまでにかかった費用には沢山の科目があり、その科目を集計する科目になります。

工業簿記では基本的に一ヶ月ごとに損益を計算するのですが、計算する段階で「中途半端に出来上がっている状態のもの」があったら、製品とごちゃまぜにするわけにはいきませんね!

このように

工場で製品を作る際、作業している工程がどのように進むのか?

ということがイメージできないとこんがらがってしまうのです。

工業簿記については独学で勉強し合格することが出来ますが、ここのイメージがなかなか出来ずに時間をロスしてしまう可能性もあるので、通信講座で動画での授業を受けるとスムーズにイメージが湧くと思います。

>>> 通信講座について の記事をご覧ください。

ステップ5 簿記3級のおさらいと新範囲(商業簿記)の学習

次に、商業簿記の進め方を説明していきます。

商業簿記は3級でやった範囲を更に深めていくことと、新論点(本支店会計と連結会計)の理解が必要になります。

先程、学習計画 でもお話しましたが、新論点(本支店会計と連結会計)は最後がいいと思います。

本支店会計と連結会計は少し毛色が違っているため理解するまでに時間がかかる!

本支店会計も連結会計も、別々に収益を計算していたものを後から合算していくという論点になり、理解に時間がかかるのですね・・・!

そのため、後回しで先に簿記3級でやっていた論点から手を付けていくべきです。

3級で習った論点の勉強

簿記3級で習った論点の更に深掘りしていく作業では、『テキストと問題集を解く』という王道の勉強法が有効!

範囲は広く深くなりますが、ここについては3級の時と勉強方法は同じかと思います。

テキストを読み、問題集をとき、またテキストに戻って理解を深める。

これをグルグルとまわすことで学習をすすめていくことが出来る内容だと思います。

問題は、新論点です!

連結会計は元々が簿記1級の試験範囲に含まれていたもので、数年前までは簿記2級の範囲ではありませんでした。

ところが試験範囲の改定により、簿記2級の試験範囲に含まれるようになったのです!!

ちなみに税理士試験の簿記論でも連結会計が出題されるようになりました(昔はありませんでした)

世の中のニーズに合わせた改定、ということになるので重要なことに間違いはないのですが、奥が深くてイメージがし辛いです。。

商業簿記の新論点、連結会計対策としては通信講座を強くおすすめいたします・・・!!

私が簿記2級を3回も受けた一つの要因はこれです。。(完全に沼にハマった)

しかも大門3の総合問題で出題される確率も高いので、完全に捨てにいくというのはリスクが高いでしょう。

管理人が3回も受験し悪戦苦闘した末、12.7%と合格率が低くても合格できたのは何を隠そう通信講座を取り入れたからです。

とにかくイメージが湧くかどうかが大切なポイント!通信講座だとイメージしやすい学習ができます

通信講座については ▷ 通信講座について おすすめする理由やどの通信講座が良いかをお話しています。

独学で頑張ってみたい!という方には ▷ おすすめのテキストと問題集 をご紹介しています。

よかったら参考にしてくださいね!

終わりに

主婦がスキマ時間で簿記2級に合格した勉強方法をざっくりとですがご説明しました。

もうちょっと詳しい記事は以下にまとめてみました。

▷ 勉強方法 商業簿記

▷ 勉強方法 工業簿記

簿記2級の勉強方法は私自身が一発合格したわけではなく試行錯誤して合格にたどり着いたため、こうしたらよかった!という気づきが沢山ありすぎて記事にまとめるのが大変なくらいです。。

勉強方法については以下の記事も参考にされてくださいね!

▷ 仕事と子育てのすきま時間で勉強して受かった方法

▷  独学か通信講座、どちらを選ぶべきか?

-勉強法